表現者

お友だちコハラさんの写真展にいってきた。
バリ島、ハワイ、沖縄、出雲など聖地の写真をたくさ撮っているカメラマン。
コハラさんは写真は、「祈り」というテーマがいつも根底にながれている。
だからコハラさんの撮った、人も、植物も、風景も、みつめていると胸の奥からジーンとあたたかいものが流れてくる。神様や空にむかって手を合わせている時のような、あの波動。

その場に集まった人たちは、偶然、人生に「旅」というテーマをもっている人たちだった。
そして職業は「表現する人」。
やはり震災のことや原発のことが話題にあがったけれど、「この思いはまだ表現できないね」ということだった。待っている。自分の中からなにかが浮かび上がってくるのを。

別れ際、手をふるたびに、震災の前のように気軽な思いではない別れ。
またきっと会おうね。それまで、それぞれの位置でがんばろうと。

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