「沖縄ノート」訴訟

大江健三郎さんの「沖縄ノート」(岩波書店刊)での沖縄戦の「集団自決」に関する記載の名誉毀損を否定した判決が最高裁で確定した。

この訴訟は、旧日本軍の隊長らが大江さんと出版元の岩波書店に出版差し止めと損害賠償を求めた訴訟で、沖縄に暮らしている時から歯をキリキリさせて見守っていたので、ほんとうに喜ばしい。

沖縄戦の時、慶良間諸島の人たちが「自決」したのは、軍の命令だったのか、自主的にだったのかという歴史的事実が争点だった。この訴訟の陰には、表面に出ているよりももっと大きくて黒い力が関係しているというのを、沖縄の人たちからきいていたので「どうか神様真実をお選びください」という気持ちだった。

「集団自決」という言葉も、使われなくなるはずよ。
自分で決めたことじゃないんだから。

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