ハーフムーン

下弦の月。
満月の日に面接してもらった仕事をことわった。
「どっちでもいい」と思ってた。
場所は少しはなれているけれど、時給もいいし、内容も悪くないから。
採用されればひきうけるし、だめならばそれでいい。
自然の流れに身をまかせればいいと。

だけどある日、屋久島の森の中を走る夢をみた。足元には霧がかかっていてみえない。
夢事典をみると「自分の力でコントロールしなさい」と書いてあった。
受身でいいことと、決めないといけないことがあるのかもしれないなと思った。
決めるとき、一番たよりになるのは心の羅針盤。
だけど、もろもろの条件や都合で、コンパスの針はゆれる。
すると、どれがベストなのか迷うことになったりする。

1週間、返事をまっている間に「どっちでもいいや」から「やらないでいいや」に気持ちが傾いてきた。
即返事をもらっていたら、きっとはじめていた仕事。タイミングって大事だね。

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