琉球で江戸っ子に会う

     20070312-3.jpg


工芸指導所展初日。
はりきってりうぼうホールへ。
去年はでおくれて買えなかった木工作品を買おうと、10時10分に到着した。
イスとお皿と道具箱を手にいれた。
展示品のイスを眺めていると、帽子をかぶったおじいさんに肩をたたかれる。
「ほら、ここをみてみい。わかるか?」
イスの背もたれの部分、木と木のわずかな隙間を指さしている。
「これじゃ職人になれないんだよ」
「なんだこのじいいさんはいきなり」と思いつつ、ワールドにひきこまれる。
きいてみれば、このおじいさんは沖縄に暮らして56年になる江戸っ子らしい。
「おれは江戸っ子だから、56年住んでいてもここにはなじめん。
それでいいんだ。ここに住んでやっているんだよ。てやんでー」
といっている。嘉手納や普天間の基地を設計したとか。
10分ほど、おじいさんの職人論をきくことになった。
口は悪いのだが、しきりに「がんばってな!」と言われ「はい」と答えるわたし。
おじいさん、わたしをなんだと思ったのだろうか?

午後は、市立病院へ。大きな病院だけど、天井が高くて明るいからいい。
再検査は、問題なかった。よかったよかった。
夜は、エママが送ってくれたお金で、きぢと共に「てだこ亭」にディナー。
エママがラディッシュぼうやの切り抜きとお金を送ってくれたことを伝えると、
シェフのみどりさんも喜んでくれた。トマトをおみやげにくれた。
帰り、すーじぐゎーを通っていると、お酒をのんでいい感じになっている高江洲親分に
「まあ、座んなさい」と呼び止められ、牡蠣フライを1個ごちそうになった。
楽しい夜だった。

アーカイブ