琉球紅茶「月夜のかほり」

かおりんが、あの幻の(!?)琉球紅茶「月のかほり」をもってきてくれた。
「特別な茶木からひとつひとつ手摘みして、プロ職人が丁寧に手揉みし作りあげた限定琉球紅茶」。
かおりんがはじめて試飲した時、あまりのおいしさに感動して、ずいぶん前に予約注文していたあの紅茶が、今目の前に!

紅茶染めされた布にうやうやしく包まれた木箱入りの月夜のかほり。
かおりんが「もう二度と買うことはできないかもしれない」とぽつり。

茶葉はふつうの紅茶より大きく、不揃いで野性的。
おそるおそる木のさじですくいあげ、壺屋焼きのティーポットの中におとす。
98度くらいのお湯をそそぎいれる。
2分くらいまって、カップにそそぐ。

ゴクリ。なんだろう、このお花のような軽やかな香りは。
ぜんぜん渋くない。目をつぶってふたたび味わうと、月夜の晩茶畑をとびまわる花の精みたいのが思い浮かんだ。この感覚をずっとおぼえていたくなるようなおいしい味と香り。

かおりんが梅花亭の玉杏珠(和菓子)から、杏をずるっとひきぬいて「おいしい!」と目をまるくしている。杏といちぢくに目がないんだって。

「月夜のかほり」のおいしさももちろんだけれど、かおりんが、春頃から待ちに待っていた琉球紅茶を封もあけずに、「一緒に飲もう」と家まできてくれたことがとてもうれしくて、幸せな午後のひと時。
かおりん、ありがとう!

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