クリスマスイブ

一日中、部屋に閉じこもり、ブックカバーの制作にあけくれた。
買い物にすらいかない。
洋服は糸くずだらけ。
こんな姿は誰にもみせたくないと思っていたら、今日は水曜日でラディッシュの配達の日だった。
いつもの配達のにいさんが、暗闇の中、サンタのかっこをしてダンボールをかかえていた。
似合わないのをとおりこして、ものすごく似合ってしまっていた。
おにいさんは逃げるように暗闇の中に帰っていった。

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