戸越の古い家にいってきた。もうすぐなくなってしまう家と庭。
ママたちは土地の契約で事務所にいっているあいだに、きぢとしばらく庭ですごした。
もう庭の植物たちにはわかっていると思うけど、ちゃんと伝えておきたかったから。
わたしが子供の頃、この庭で遊んでいる時、いつも気になっていた陶器のカエルだけでも助け出さなきゃと思って探したけれどみつからなかった。もうどこかに捨てられちゃったのかなと思って。
帰り際、おばちゃんにちらっとカエルのことをたずねると、夏のうちにあのカエルは避難させてあったとか。なんだ、あのカエルのことを気にしてたのは、わたしだけじゃなかったんだ。おばちゃんにとっても大切なカエルだったとわかってとてもうれしかった。
桜。日曜日にきぢと枝をもらいにこよう。
