他人の失敗、責任をとるサラリーマン
生まれて初めてかもしれない。
「矛盾する業務指示」
そして、僕は心を乱されて、
我を失った。
しかし、深呼吸を繰り返し、
大混乱から抜け出した。
コーヒーに黒糖を入れ、
少しずつ飲む。
ゆっくりと飲む。
そして、おかわりもする。
「きみは間違っている」
「きみはこう思っているだろう」
などと決め付けられる日々が続いて、
胸が痛かった。
こんなに好き勝手に、
ひとを見るひともいのか。
「あなたは僕の何がわかるのかな?」
目に見える、人の一面は、
ほんのわずかなのだ。
人格と性格が混ざり合い、
訓練しないと見抜けない。
心がかき乱されたままでは、
よい仕事はできない。
僕は机で目を閉じて
深呼吸する頻度が増えた。
「僕はいい仕事をする。
誰も成し遂げられなかったことを」