脱出の第一歩
蟻地獄に落ちたアリは、
とにかくもがいて上へ上へと急ぎます。
しかし、焦るほど下へと落ちます。
「どうしたものか。どうすれば、
蟻地獄から抜けられるのか」
その様子をみている
もう一匹のアリは助けたいのですが、
自分が落ちては意味がありません。
かつてアリは、蟻地獄に落ち、
自力で抜けだして助かったのです。
しかし、その時を覚えていません。
気づいたら助かっていたのです。
蟻地獄から抜け出すことだけを
考えていけないのです。
美味しいハチミツにありつきたいとか
もっと先のできごとを想像するのです。
蟻地獄では誰も手を差し伸べてくれません。
でも、近くにいるアリたちは、
「キミならできる」と応援しています。
「蟻地獄のモンスターを見たら、
ゲームオーバー!」